たまねぎの原産は中央アジアとされています。古代にエジプトに伝わり、紀元前33~28世紀の第一王朝時代の墓の壁画にもたまねぎの絵が描かれています。また、ピラミッドを築く労働者にはにんにくとたまねぎを食べさせたという記録もあり、すでにそのころから作物化されていたとみられています。
たまねぎを切ると 切った瞬間からやたらに涙が出るもの、水にさらしてもピリピリとたまらなく辛いものもあります。たまねぎの辛みは硫化アリルという硫黄を含む成分です。たまねぎを切ると空気にふれてこの硫化アリルの仲間の催涙性物質が発生して涙が出るのです。
わたしたちが食べているたまねぎは、葉なのです。葉の下の葉鞘とよばれるところが成長するにしたがって厚みを増して、重なり合って球体に太ったものです。
たまねぎは、北海道の春まき秋どり、関西・九州の秋まき初夏どりが中心ですが、収穫した球は休眠性があって貯蔵しやすいので、一年中店頭に並んでいます。