用水路

宮井川

 宮井川は、紀ノ川左岸の平野部を灌漑する用水路(宮井用水)。

 名称は、日前・国懸宮の神領の用水であることにちなむ。

 元亨元年5月26日の高社寄進料田坪付注文(歓喜時文書・県史中世2)に和佐荘内の田地の注記に「ミアイノハタ」とあるのが初見で、その開発は古墳時代まで遡ると推定される。

 日前宮は地域の農業神で当用水を管理していたものと推定される。

 「続風土記」によれば、江戸期には那賀郡上三毛村辰岬で紀ノ川から取水し、和佐・岩橋・栗栖の村々を灌漑して鳴神村音浦に至り、ここから南方の旧神領各村に引水された。

 

 

四箇井川

 県道14号線(和歌山打田線)とJR和歌山線の間を東から西へ流れる用水路です。

 田植え時期になりますと、川いっぱいに水が流れます。

 流れの緩やかな淵では小さな魚の群れが見えます。また、50㎝位の鯉も泳いでいます。しかしながら、農業用用水路とともに開発が進んだ沿線の下水道の役割も果たしているため、今後の水質悪化が危惧されます。