歓喜寺

 

 歓喜寺は、臨済宗妙心寺派で、山号は井谷山です。本尊は、薬師如来。

 歓喜寺所蔵の中世文書によると、現在地に創建された薬徳寺の一部に歓喜寺の寺基が移され寺号を改称して今日に至っている。

 この寺は、熊野古道に近接するため、鎌倉時代から南北朝時代にかけて熊野詣の人々に便宜を図る目的で接待所なる施設を設けていました。

 現在、当寺が所蔵する9巻の巻子本と21通の文書は、中世史料の少ない紀ノ川下流地域には貴重で、県文化財に指定されている。

 境内の柏槇は和歌山市指定文化財(天然記念物)に指定(平成3年4月12日)されています。