高積山

 

 高積山は、紀ノ川南岸に突出した山塊。標高235.2m

 古生代三波川系結晶片岩で構成される神奈備型の山容は和佐山とも呼ばれる。

 頂上に都麻都比売・大屋都比売・五十猛の三神を祀り、高三所権現ともいわれる神社がある(高積神社の上の宮)。

 山の麓に高積神社の下の宮があり、神社の横が参道口となっている。

 参道の途中には、1丁毎に石標が建っています。

 登っていきますと、4丁の石標を過ぎた左手に福地蔵尊があり、その横に「南無阿弥陀仏」の石碑が、3丁を過ぎると右側に淡島尊の祠があります。

 高積神社上の宮と和佐山城跡への分岐地に梵字の石標があります(何のために建ってるか解りません、解る方はお教え下さい。)。

 この山のどこかに黄金が埋められているという伝説が古くからあった。

 何某かの国司が黄金1000枚と朱三石を埋蔵し、村民の飢渇に備えたという。

 「朝日さす夕日かがやくその下に黄金千枚朱三石」。この黄金伝説をたよりに、昭和3年に掘って見ようと試みた人がいた。すると、山頂の神社付近から約1万5000枚の古銭が発掘された。その全てが中国銭でこの量の多さは県下で初めてということであった。

 山頂からは、紀ノ川の流れと共に、和歌山市を初め、岩出市を木々の間から見ることができる。また桜の名所でもあります。

 神社(上の宮)の南600mの尾根筋を城ケ峰(255m)といい、南北朝期に畠山氏によって築かれたという空濠・井戸・石垣など和佐山城跡が残っている。

 

 


淡島尊

福地蔵尊


福地蔵尊石碑

高積神社上の宮と和佐山城跡への分岐地の石標


2丁の石標

参道入口の石標