ジュズダマ

  数珠玉  【イネ科 ジュズダマ属】

 

 

 ジュズダマは、水辺などに生える、熱帯アジア原産の多年草です。

 茎は、高さ1~2m余りで、枝先に長さ約1㎝の壺型の庖鞘(ほうしょう)があり、その先に雌しべ(写真の白い糸状のもの)が、そしてその先に雄しべ(写真の黄色いもの)がつきます。このように雄花と雌花に分化し別々に咲くのは、イネ科では例が少ないです。

 実の中央部には穴が空いているので、そこに糸を通して首飾りを作ったり、お手玉の中に入れたりして子どもたちはかつて遊びました。また、数珠にも使ったといわれているところからこの名がついたようです。

 このジュズダマの栽培種がハトムギです。苞鞘が柔らかく、作物化にともない1年草に変化しており、果実を炒ったものがハトムギ茶です。