栴檀(センダン)

 

 【センダン科  センダン属】

 

 

 「栴檀は双葉より芳し」という諺がありますが、その栴檀はまったく別の植物です。
       (栴檀は発芽したころから芳香を放つことから、 優れた人物は、幼いときから他と違って
        優れていることを示すということわざです。)
       ことわざにいう香木の栴檀はビャクダンのことです。


      日本で言うセンダンはセンダン科に属する高木で、公園や学校などで見かけます。
      若い幹や枝は紫色を帯びた褐色。
      太い幹では縦にすじが入り、大きなものでは直径30~40㎝になります。
      5月の中旬頃、複散形花序にたくさんの花が咲きます。
      花弁は5~8枚あり、外側が淡紫色。
      おしべはお互いにくっついて筒状になり濃い紫色。
      葉はふつう2回羽状の複葉。
      直径2cmほどの花は比較的早く落ちてその後に親指ほどの緑色の果実がたくさんでき、秋には黄白色に熟して、葉の落ちた冬まで残ります。

 松下幸之助の生誕地の碑のある敷地に生育していました。
      「センダン」の木は、この地域の千旦の地名起源となっています。