花は雌雄異花で、同株。
すいかの原産地は南アフリカのカラハリ砂漠とする説が、もっとも有力です。
4000年前にはすでにエジプトで栽培され、種を食用に。
中近東や中央アジアなどの砂漠地帯では水がわりの飲料として珍重されました。
日本に渡来したのは天正年間(1630年ころ)。明治に入り、欧米から多数の品種が導入されました。
英語でウォーターメロン、江戸時代には「水瓜」とも書かれました。「西瓜」という字は、中国で西域から伝わったうりの意味でつけられたものです。
すいか栽培で問題になるのは、根を侵すつる割れ病。そこで、この病害に強い夕顔の台木に接ぎ木する方法をとっています。すいかの接ぎ木は野菜のなかではいちばん最初に行われ、昭和の初め、一軒の農家が試みたのがきっかけでした。
すいかの肉色には大別すると赤、黄、白系があります。小玉すいかもありますが、赤色大玉のしま皮が主流となっています。
また、和歌山特産の”源五兵衛”は果肉が白い品種で、堅いので生では食べませんが、奈良漬けとして利用します。
大玉すいか
日本のすいかの主流。しま皮で果肉が赤色のものがほとんど。
果肉にシャリ感があり、甘みに富む。種は小さくて少ない。
小玉すいか
果皮の色やしま、果形は大玉すいかと変わらないが、1.5~2キロと小型。
果肉はざらつくが、甘みに富む。皮が割れやすい。