ジャガイモ(馬鈴薯)

 

 【ナス科 ナス属】

 

 

  メイクイ-ン

 

 男  爵

 

 じゃがいも(ばれいしょ)は、スペイン人によって、ヨーロッパへと伝えられたのが1540年頃で、当時、貴婦人は花を愛でました。

 日本に入ってきたのは慶長年間で、オランダ人が東洋貿易の根拠地としていたジャワ島のジャカトラから来たので、じゃがたらいも。後につまって”じゃがいも”となりました。

 明治時代になり、北海道開拓が大々的に始まりますと、外国品種の導入や新品種の育成なども始まり、生産性も向上し全国的に栽培されるようになりました。

 日本のじゃがいもの2大品種である「男爵」は、実在の日本人、北海道の農場主、川田竜吉男爵からきています。

 アメリカから原種を取り寄せて試作したところ、病気に強く、たいへんな収穫だったそうです。

 男爵は、ごつごつしていて芽の窪みが深いのが特徴です。 熱を加えるとホクホクした感じで味が濃く、粉ふき薯には特に向きます。肉ジャガもおいしいのですが、

      煮くずれしやすいです。粉ふきいもやマッシュポテト、コロッケをはじめさまざまな料理に向いています。

 もう一つの「メイクイーン」は<B>、</B>男爵に比べるとやや細長く、窪みが少なくなっており、1917年にイギリスから導入されました。
  煮崩れしにくく、ホクホクしていないのでシチューにむいています。加熱すると甘味がでます。関西で好まれます。肉は黄白色のきめ細かな粘質で、シチュー、カレーライスなどの煮こみ料理に向きます。
     日本では北海道が最大の生産地で、夏の終わりから秋にかけて収穫されます。九州では冬に植え付けて春に出荷されます。

 じゃがいもの栄養は貯蔵期間などで差がありますが、ビタミンCが100g中に15~40mgほど含まれ、みかんの70%程度、りんごの8倍もあり、また、でんぷんに包まれているために熱に強く、ゆでても5割以上も残ります。

 ビタミンB1は一日の必要量を半個で摂取できます。、青野菜に比べると一度に多量に食べられる上に保存がきくということもあって、ビタミンCの重要な供給源の一つとなります。