かぼちゃの原産地はアメリカ大陸。メキシコの洞窟で、紀元前7000~5500年の地層から種が発見されています。
日本に伝えられたのは17世紀。
カンボジアからきたので”かぼちゃ”の名が。
このときの品種は、今でいう日本かぼちゃ。江戸末期になると西洋かぼちゃが導入されました。
日本で栽培されているのは日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃの3種類。
日本かぼちゃは粘質でねっとりしていて、しょうゆとの相性がよく、日本料理に向きます。
食生活の洋風化とともに日本かぼちゃは姿を消し、現在はほとんどが、調理法の多い西洋かぼちゃ(別名栗かぼちゃ)になりました。
甘みが強く、粉質でほくほくした味わいです。
ペポかぼちゃは、淡白な味で、そうめんかぼちゃ、ズッキーニ、スキャロープなど、形がユニーク。
外国での日本向けかぼちゃの生産は、日本の品種を使い、日本の栽培技術によって行われています。
わらやプラスチックフィルムを敷いたり、玉の下部を上に向け、全体的に太陽にあてる玉返しといった工夫をして、国内産に劣らない品質になりました。
江戸の昔から、冬至の日にかぼちゃを食べると、かぜや中風にかからないとか、福がくるなどといわれてきました。
かぼちゃの収穫は夏ですが、貯蔵がよくききます。
先人は太陽の恵みをたっぷり受けて完熟したかぼちゃを冬至まで保存し、緑黄色野菜の少ない冬場に備えたのです。
かぼちゃには、粘膜や皮膚の抵抗力を強くするカロテンが多く含まれています。
カロテンやビタミンCなどはもちろん、タンパク質や脂肪にも富み、カロリーの高いかぼちゃは、栄養たっぷりの果菜です。種にも良質の脂肪が含まれています。